就労移行支援事業所とは
障害のある方が利用できる就労系の障害福祉サービスの一つです。
就労に必要な知識やスキルを適切なトレーニングや企業実習を通じて身につけ、就職活動のサポートも行います。
利用は原則2年間となっており、利用を開始してからは、トレーニング→企業実習→就職活動→就職という流れで進みます。
一般企業への就職であれば、就職後は就労先で長く働き続けるためにスタッフが本人の就労先へ出向き、利用者と企業の架け橋となって円滑なコミュニケーションのサポートを行ったり、本人の力を最大限に発揮できる作業の方法を企業へ提案したりします。
トレーニング内容
本人の理想とする働き方や希望する職種に就職するため、必要なトレーニングをしていきます。具体的には以下のようなトレーニングを行います。
➀就職に有利な「資格取得」
資格の取得は、自分の能力を示す“証明書”を手に入れるようなものです。
言葉でどれだけ自分の能力を伝えたとしても、それを証明するものがなければなかなか相手には伝わらないのが現実です。
しかし、資格はその人がどれだけの知識を持っているかを証明するものになるので、言葉だけで伝えるのに比べて話に信頼性が出てきます。
就職の際の面接では短い時間で自分の能力を伝えるのに資格はとても大きな力を発揮し、また就職にあたっての自信にもつながります。
ジョブステーションでは様々な資格取得ができるカリキュラムを用意していますので、自信を付けて就職活動に取り組むことができるようになります。
➁就職に必要な「ビジネスマナー」・「姿勢」・「コミュニケーション能力」
仕事は1人だけで完結することはほとんどなく、世の中のほとんどの仕事は多くの人たちが関わり合いながら進めていくものになります。
そのため、周りの人たちと円滑なコミュニケーションを取れるようになることは働く上でとても重要になります。
ビジネスマナーを身につけ、コミュニケーション能力を高めることは良好な人間関係にもつながり、何より相手との意思疎通をしっかりできるようになることで、仕事のミスが減ったり、周りに相談しやすくなったりして自分自身を守ることにもつながります。
働く上でとても大切な「ビジネスマナー」「コミュニケーション能力」を身につけることで胸を張って働けるようになりましょう!
➂実際の職場で仕事をする感覚で学ぶ「職場想定トレーニング」
どれだけトレーニングを積んだとしても、学んだことを実際の職場で使うことができなければ成長は感じられないと思います。
実際の職場に近い環境や雰囲気で連絡・報告・相談などのコミュニケーションを学びつつ作業スキルを高めていくことで、就職した後もトレーニングで学んだことを活かして働くことができます。
またジョブステーションでのトレーニングと就職後のギャップを職場想定トレーニングで少しでも埋めることで、不安をより小さくして就労を始めることができます。
企業実習
トレーニングで就職に向けた基礎的な力が身につけば、実践として企業実習を行います。
企業実習は数社を経験し、一か所の実習を終えれば振り返りを行い、さらに別の企業で実習を行うことで就労に必要なスキルをより高めつつ職業のマッチングを図ります。
様々な企業の雰囲気を肌で感じていただき、またジョブステーションでのトレーニングを活かす経験を積むことで、就労先でもスムーズに働き始めることができるようになります。
就職活動
企業実習で得た経験を活かして、その人が長く働き続けられる仕事内容や職場環境をスタッフも一緒になって考えます。
一般企業、福祉的就労など、様々な選択肢の中から本人にとっての適切な進路へつながるためのサポートを行います。
ハローワークでの職業相談をはじめ、面接に向けて履歴書の作成や面接練習などにも取り組みます。
就職
進路が一般企業であれば定着に向けた支援を行います。
スタッフが就職先に出向いて状況を確認するなどして本人と企業との架け橋となり、本人の力を最大限に発揮できるようサポートを行います。
就職がゴールではなく、就労した場所で本人が力を発揮すること、そして長く働き続けられることがゴールだと考え、就労後も継続して支援を行います。